令和5年第3回南さつま市議会(定例会)第6日目の本会議が開議いたし、各委員長報告や討論などが執り行われ、議案26件可決など(15議案可決・R4年度決算関連11議案認定)、陳情1件採択、意見書1件可決され閉会いたしました。
そのなかで私は議案第70号、第74号、第75号について賛成の討論をいたしました。以下になります。
◆議案第70号 令和5年度南さつま市一般会計補正予算(第5号)に賛成の討論
歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ7億2710万1千円の追加と、繰越明許費及び地方債の補正であります。そのなかで2款 総務費 1項 総務管理費 13目 新型コロナウイルス対策費「オール南さつま きばっと商品券事業」3億3799万4千円、子育て世帯生活支援特別給付金 給付事業165万円の増額、配合飼料価格高騰対策事業3175万円は、 長引く原油価格や物価の高騰の影響を受ける市民や低所得の子育て世帯、配合飼料価格高止まりで経営が圧迫されている畜産農家などを支援するものであり、3款民生費 2項 児童福祉費 3目 母子福祉費 母子家庭自立支援給付金事業120万円の増額は、ひとり親の方が、資格取得を目指して修行する期間の生活費を支援する制度である、高等職業訓練促進給付金の支給対象者増加に伴う増額補正であります。
いずれも、昨今の私たちを取り巻く社会状況の変化を鑑みての、市民や経済的弱者などへの必要な支援と考えます。
今後のより早い経済回復、安定した市民生活が訪れることを願い、賛成する。
◆議案第74号 令和4年度南さつま市一般会計歳入歳出決算の認定について賛成の討論
令和4年度一般会計歳入歳出決算額は、前年度と比べ歳入で11億 5582万 3千円増、歳出で12億4600万 2千円増であり、歳入歳出差引額11億 2678万 7千円から繰越明許費繰越額を減額した10億 8742万 6千円が実質収支で、前年度比4.4パーセント減でありますが、財政収支の均衡は図られていると考える。
歳入では自主財源である市税のうち、市民税が前年度比2.2%減少したものの、市税全体では0.3%増え1017万9千円の増収となり、徴収率も0.7%上昇の96.4%である。
また寄付金も8億502万8千円増え、率にして17.6%増、繰入金は6936万1千円増え4.9%増、諸収入は1億218万6千円増え30.3%増など、自主財源額は前年度と比べ9%増え122億5937万1千円となり、歳入総額に対する割合でも37.1%となり、前年度より1.9%上昇いたしたことは、行政の自主性や安定性の確保の面で、やや向上したと考える。
歳出総額が前年度より増えたことは、ふるさと応援基金積立金の増額などや(仮称)坊津地域交流プラザと金峰支所及び金峰地域消防拠点施設の庁舎等整備事業、金峰学園開校事業、新クリーンセンター施設整備事業などの大型事業などが主な要因であること。また子育て支援を推進する、児童福祉総務費の「子ども家庭総合支援拠点運営事業」、「児童措置費の保育所等緊急整備事業」、新規就農者の一層の呼び込みと定着を図る、農業振興の取組である、農業振興費の「新規就農者育成総合対策事業」、漁業経営の安定化などを図る、水産業振興費の「種子島周辺漁業対策事業」など、いずれも本市の将来にも必要となる、新たな事業が適切に実施されたことも、予算が適正に執行されたものと考える。
今後も最小の経費で最大の効果を上げる原則に沿った、計画的かつ効率的な執行がなされること、精査・検討がなされた令和4年度決算審査が活かされ、令和6年度の予算編成に反映していただけるよう要望いたし、賛成する。
◆議案第75号 令和4年度南さつま市国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定について賛成の討論
令和4年度の歳入総額は55億2605万5千円、歳出総額は53億9463万5千円、翌年度繰越額は1億3142万円であります。前年度と比べ、国民健康保険税の3576万7千円減、基金積立金8349万4千円増、普通交付金返還金2604万8千円増などの要因で、翌年度繰越額は21.4%減でありますが、特定健康診査や特定保健指導の実施者が増えたことや、人間ドック件数が増え、被保険者負担に対する助成も増えたこと、市民の健康の保持や増進を推進する健康づくり活動支援事業での実施者が増えたことなどは、保健事業に効果的に取組まれた結果と評価する。
国民健康保険制度は国民皆保険制度を目的に、長きに渡り住民の健康を支えておりますが、近年は少子高齢化や就業形態の変化、医療の高度化に伴う医療費の上昇等、国民健康保険を取り巻く状況は厳しくなっている。引き続き、財政運営主体の県と協働して、安定した制度運営に取り組むとともに、保健事業推進による医療費の適正化に努められることを要望いたし、賛成する。