本日、万世特攻慰霊碑第52回慰霊祭が万世特攻慰霊碑「よろずよに」の前にて、全国からご遺族、旧隊員・奉賛会会員の方々、ご来賓、隊友会、市関係者などのご列席により執り行われました。
「よろずよに」がある万世特攻平和祈念館について少しご紹介すると、吹上浜に昭和18年夏から19年末にかけて建設された陸軍最後の特攻基地「万世飛行場」跡に、平和への想いを込めて建てられ、館内には吹上浜沖から引き揚げられた、「零式水上偵察機」や、死を間近に控えた隊員たちが肉親・愛する人達へ宛てた最期のメッセージ、“至純の心”を綴った「血書」、遺品、遺影などを多数展示しています。また館の外観は、パイロットが生まれて初めて飛んだ憧れの練習機「赤とんぼ」の複葉型を模し、大屋根に平和を祈る合掌をシンボル化したユニークな「複葉合掌型」の形をしており、2021年4月にはリニューアルオープンを致しました。
澄み切った青空の下、慰霊祭に列席し「慰霊のことば」などを耳にしながら、ロシアによるウクライナ侵攻、スーダンの深刻化する紛争など、遠い異国での武力による争い、依然として不安定な世界情勢のこれから、少子化に歯止めが利かない日本の今後など、頭の中で様々な問題や課題が巡っておりました。争いがなかった時代はなく、どこかで争いはあり、それによる犠牲者もあります。ほとんどの「人」は争いを望んでないはずなのに。これからもずっとそんなことが繰り返されるのでしょう。多分。でも、少なくとも私たちが生きている限り、私たちの周りでは、最低限以上の「安心」を保てるように、力を尽くしていきたい、そんなことも考えながらの時間でした。