南さつま市立 田布施小学校 の閉校式があり、出席してまいりました。明治5年創立し150周年の記念の年にまたひとつ市内の小学校が閉校いたしました。今後児童たちは新しく開校する「義務教育学校金峰学園」で学ぶことになりますが、これからもいつまでもこの小学校での思い出を忘れずに元気に歩んでいって欲しいものです。この田布施小学校には2つの校歌があり、校歌の歴史に仮設としてこう書かれておりました。
「当時の校歌の中に、アメリカ式民主主義の考えでは支障のある歌詞があるため、GHQは校歌の廃止または校歌の変更を要求した。要求を断れる立場にない学校は、年度途中ではあったにも関わらず、新しい校歌を急遽制定することにした。しかし、当時の校長が、校歌の歴史を鑑み、それまでの校歌も残すことにした。それは、占領下であったからこそ日本人としてのアイデンティティを示そうとしたのではないか。その結果として、2つの校歌が、現在まで残ることとなった」
青空に飛んで行く幾多の風船を見上げながら遠い昔に想いを馳せる。そんな時間でありました。
記念式典も工夫を凝らし、しっとりと賑やかで児童たちにとって思い出深く残るものとなったことでしょう。