最終本会議

9月2日から始まった令和6年度第3回南さつま市議会(定例会)は、本日の最終本会議で閉会いたしました。

台風10号(8月28日からの)により被災した公共施設や農林水産施設、公共土木施設などを早急に復旧する費用の増額補正などや、地方債の補正で、歳入歳出予算の総額に4億4669万9千円の追加などの審議もありましたが、今回は健康保険証の存続を求める趣旨の陳情に対し、不採択と趣旨採択が半々にわかれ、議長に判断が委ねられる状況になりました。

私は健康保険証の存続を求める趣旨の陳情第4号及び第5号については、不採択の討論をいたしました。

討論でも申しましたが、マイナ保険証利用について様々なトラブラなどへの不安や不信感は、未だ払拭されておらず、利用率も依然として低い状況で現行の健康保険証を廃止することには、受け止め方によれば強引と言わざるを得ず、現行の健康保険証の存続を求める思いは理解したいと考えます。

しかし将来の方々が今と同等の医療サービスレベルを落とさずに、共助の恩恵を受けるには、医療DX推進は不可欠であり、その基盤となるマイナ保険証への移行は必要であり、出来るだけ早く移行できるように私たちも協力する必要があると思います。マイナ保険証関連でのトラブルは、今後利用者が増えれば更に多様なトラブルなども予想されますが、それは運用しながら改善していくべきもので、不都合などを解消しながらより良いシステム運営がなされるためにも、子や孫のためにも移行に協力すべきものと思います。

最長5年間有効の資格確認証などの発行で、これまで同様に安心して医療機関で受診が可能とされることもありますので、そういったことも含め、私はこの陳情2件に対し不採択と判断いたしました。

以下が私の不採択の討論になります。

陳情第4号 現行の健康保険証の存続に関する陳情書

●陳情第5号 健康保険証の存続を求める陳情について

マイナンバーカード取得自体、任意であり、国民の理解が十分なされないまま、現行の健康保険証を廃止し、マイナ保険証へ一本化することには疑問を感じます。

そして陳情にある、現行の健康保険証の存続を求める、そういった声が地域であることも存じておりますし、そういう方々の思いは理解したいと考えます。

マイナ保険証利用について、様々なトラブラなどへの不安や不信感は、未だ払拭されておらず、利用率も8月の段階で12.43%と、依然と低い状態が改善されないまま、廃止することには、受け止め方によれば、強引と言わざるを得ず、国は混乱を避けるためにも、信頼回復へ向け、不安などが解消されるよう更に誠実に対応する必要があります。

また現行の健康保険証廃止に伴う、最長5年間有効の資格確認証などの発行で、これまで同様に安心して医療機関で、受診が可能とされることで、それなら現行の健康保険証を廃止せず今のままで良いじゃないか? などの声が上がっていることからも、国民への誠実な説明や、対応が尽くされてない状況が伺えます。

しかしながら、今を生きる私たちには、将来を見据え判断する必要もあります。

今後もっと加速していくであろう、少子高齢社会で生きる、次世代の方々が、更に膨らむ社会保障費などに対し、今と同等の医療サービスレベルを落とさずに、共助の恩恵を受けるには、医療DX推進は不可欠であり、その基盤となるマイナ保険証への移行は必要でありますので、出来るだけ丁寧に、スムーズに移行して欲しいと願っております。

残念ながらマイナ保険証に関しては、現段階でも様々なトラブルなど、諸課題は多くあり、今後利用者が増えれば、更に多様なトラブルなどの増加も予想されますし、セキュリティー面に関しても、大いに不安はあります。

ですが、その利点が出来るだけ早期に、十分に活かせられるよう、国民皆保険制度を守りながら子や孫のためにも、現世代の私たちが、マイナ保険証への移行にも協力していく必要はあると考えます。

そのようなことから、将来を見据えた国民理解が進むことを願い、本陳情は不採択と判断します。

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