令和5年度南さつま市総合防災訓練が、金峰大坂のボートレースチケットショップ金峰周辺で開催され出席してまいりました。約2時間20分の訓練では、避難所や仮診療所の開設、電気水道復旧、通信手段確保、緊急対応、自主防災や火災防御の訓練、災害協定に基づく紹介(災害協定を締結した鹿児島生コンクリート協同組合の紹介)などが実施され、行政、消防、警察、自衛隊、各団体や関係者、市民など多くの参加があり、今後の防災意識向上などにもつながるものと考えます。
その後近くの扇山公園慰霊碑前で、平成5年扇山災害追悼慰霊式が執り行われ、この災害によって亡くなられた方々へ哀悼の意を捧げてまいりました。式では災害で亡くなった少年が授業で書いた詩「野原はうたう」が刻まれた慰霊碑の前で、その当時と同じ年の生徒がその詩の朗読もいたし、私も聴きながら災害当時の状況などを想像しながら胸が痛くなりました。
今から30年前の平成5年9月3日に金峰町扇山地区にて土石流が発生し、21名の尊い命が失われた扇山災害。私たちはこの災害の教訓などを後世へ伝えるとともに、改めてより安全で安心して暮らせる災害に強い町を築いていけるよう力を尽くしていく、そう誓い扇山を後にいたしました。