雷対策の視点で防災行政無線子局などを見たことがなかったので近場の子局を調査しに出発しましたら、竹屋神社近くの宮原の集落内の交差点で九電工さんが外線工事をしており、ついつい見学いたしました。
今日の目的とは違いますが、なかなか工事用開閉器へケーブルを取り付けたりする作業を目にする機会はありませんので、邪魔にならないように、昔の記憶を辿りながら工事の全体像を想像しての見学時間でした。なるべく無停電もしくは停電箇所を少なく短時間にするための工事用開閉器取り付け柱が多く、今日の準備作業後は結構大掛かりになるのでしょう。
さて、この辺りは加世田でも高台にあり、通信会社の無線基地など3社ありますので確認。柵の外からになりますのでどこに避雷器関係が設置されているかもわからず、仕方なく加世田運動公園展望所中腹にある防災行政無線子局へ向かいましたが、金属製の外箱が2つあり配線関係もパイプで覆われており、外観からは南さつま市のマークとNECのロゴが目につくだけで、何が入っているかわからない状態。市内の地頭所にある防災行政無線子局へも向かいましたがやはりここも同じものでありました。
どうしたものか考えていると総務課の自治防災係の方からの連絡に気付き連絡をとると、昨日の防災行政無線子局の件で「市内の防災行政無線子局すべてに同軸避雷器が取り付けてある」との連絡でした。あれから早速調べていただけたことに有り難く感じながらも、どの場所に取り付けてあるかの返答がもらえず、改めて配線図なども見せていただくことといたし、午後から再び自治防災係の方へ伺い配線図などを見せて頂きながらご説明もいただきました。
いろいろ疑問点がありましたが、最も気になっていた無線子局の系統図(配線図ではなく系統図でした)を拝見。確かに同軸避雷器(NP-2)が2個取り付けられておりました。
ただこの同軸避雷器について調べておりませんでしたので、これはSPDとの性能差などどう違うのだろうか?また系統図から判断するに同軸避雷器は中継局と屋外拡声装置にあり、電源側ではないようです。電源側からサージがあった場合同軸避雷器より電源側にある機器や電線類などは保護されない。ということになるはずです。
これで雷対策をしていると判断して良いのだろうか?お金がいくらでもあれば電源用SPDや通信用SPDなど取り付けられますが、そうもいかないのは承知しておりますし、出来るだけお金をかけず効果的な雷害対策を講じていく必要はあります。
毎年市内の全ての防災行政無線を点検されており、当然雷の影響を受けたなどの連絡があれば(公民館や市民などから)その点検を委託している工事店の方が対応されるとのことで、防災行政無線メンテナンスや雷事後などの対応や対策は評価すべきものと判断しております。
ただ雷の被害を直接防ぐものでないので、ここの部分は系統図にある同軸避雷器を調べ比較することや、本市でこれまで防災行政無線子局が落雷などで大きな被害がないような状況(スピーカーが曲がったなどの被害はある)を踏まえ、本当にSPDなどの避雷器を取り付ける必要があるか、検討していかなければと考えております。
ですので、一般質問の前にもっと深く調べ判断していきます。何にしても、今回の防災行政無線に関して総務課自治防災係の方にはお忙しいなか、早急に対応してくださり感謝申し上げます。