埼玉県虐待禁止条例の一部を改正する条例の審議に注目

いま埼玉県議会本会議で、自民党県議団が提出した「虐待禁止条例改正案」の採決の行方に注目が集まっております。

自民党県議団「虐待禁止条例の一部改正検討プロジェクトチーム」が中心となり、提出した「議第25号議案 埼玉県虐待禁止条例の一部を改正する条例」が付託委員会である福祉保健医療委員会において審査され、賛成多数で9月定例会閉会日にあたる10月13日の本会議において審議されることとなりました。

提案理由として「児童が放置されることにより危険な状況に置かれることを防止するため、児童を現に養護する者は、当該児童を住居その他の場所に残したまま外出することその他の放置をしてはならない旨を定める等をしたいので、この案を提出するものである」とあります。

提案をした自民側からは、車中への置き去りや転落事故などの例を挙げて「放置は虐待、との意識改革を促す」と主張があり、これまでの県議会での質疑などで、子どもたちだけで公園で遊ばせたり、学校の登下校をさせたり、高校生のきょうだいに預けて出かけたりすることも違反になると説明し、「子どもの安全を優先する意識改革と環境整備推進を狙った理念条例」と訴えられているようです。

小学3年生以下の子どもを自宅に残して外出することや、子どもだけで公園で遊ばせること、子供だけで学校の登下校をさせること、子どもにお使いを頼むことなどの行為も「虐待」と位置付けて禁止、さらに小学6年生(12歳)以下の児童についても努力義務とされるようです。また未成年のきょだいと一緒に自宅にいても「放置」となるよう・・・虐待や放置の位置づけズレてないでしょうか?そう考えてしまいます。

いったいどれくらい子育て世代や県民の声などを聞きこのような改正案になったのか疑問であります。
子どもの育みの面からももっと考えていただきたいです。

私も理念は理解できますが、今回の改正案は罰則規定がないとは言え、共働きやワンオペ育児、ひとり親では守るのが困難でありますし、保護者が地域から監視される状況になり孤立しかねないことも懸念され、私は非現実的でもあると考えます。

10月13日の本会議での審議に注目したいと思います。

世界自転車旅ブログ⇒https://ameblo.jp/20030713brazil/entry-12823815318.html

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