現在、首都高速道路の高速大師橋(1968年開通で橋梁292m)が、建設から50年以上が経過しているうえ、1日あたり8万台の激しい交通量により1200か所以上の亀裂が見つかるなど老朽化が進んでおり、今後の長期的な安全を確保し100年先の未来のため、架け替え工事が行われています。私も2020年に、この高速大師橋のすぐ先の大師JCTを拠点に首都高速神奈川1号横羽線の工事に7ヶ月間ぐらい携わっておりましたので、懐かしくそして興味深く、橋桁を東京側(長さ約130m、重さ約1900t)と川崎側(長さ約80m、重さ約1300t)の2ブロックに分けての水上運搬やアプローチなど、なかなか見れませんので目にしたかったと感じております。
日本の道路は渋滞による時間損失が年間約50億人時間、労働力に換算して280万人分が失われているそうです。特に、首都高速道路はいつも渋滞しておりこれ以上の利用は難しいと言われています。かといって、新たな道路整備など出来れば考えたくないところです。財源が乏しい地方では特に既存のインフラを有効に活用し、真に必要なインフラ整備に投資を集中することが重要ですよね。整備されたインフラにまだまだ効率化する余地を見出していかなければ、ますます財政は大変なことになります。止まらない人口減少と進展する高齢化に抗いながら、ほとんどの地方自治体では今後も公共投資余力は減退し続けインフラへの投資も抑制傾向になるはず。これからもっと自分が住む地域の生活道路や橋梁など交通インフラなどについても、地域の未来を見据えた修繕や改修が必要と思っております。