坊津クルージング(研修視察)

昨日は「南さつま海道産業振興促進協議会」の研修視察があり参加してまいりました。

産業や観光の振興を目的に今回は「くじらバス」で「黒瀬~秋目」の未改良区間の道路状況も視察しながら、主に坊津町の海岸線を船から見学いたしました。27名の参加者は3隻にわかれ秋目港から沖秋目島(007ロケ地の洞窟)、網代鼻、坊泊漁港までの水上コース。鑑真和上(聖武天皇の招きにより日本に渡航しようとしましたが、当時の渡来は困難を極め、5度の渡航失敗や度重なる困難の末、両目を失明。そして 天平勝宝5年(753年)ついに上陸を果たし、日本に仏教の戒律や薬学の知識などを伝えた)の上陸地である秋目の景色は当時と大きく変わっておらず、海上から眺めながらいにしえの風を感じるひとときであり、また「007は二度死ぬ」の撮影場所となった沖秋目島の洞窟(コネリー・ボンドと浜美枝が向かった洞窟は映画の中で『竜崎』と言及されていました)も、撮影隊がやってきた1966年7月当時からあまり浸食されず当時と同じようであるようで、007ファンにとってはひとつの大切な場所でもあるようです。

またマレー丸の沈没場所の近くも通過し、遠くに三島(竹島、硫黄島、黒島)も薄っすら見え、いろいろな思いなどが交錯する貴重な時間であり、港に到着後も丸木崎展望所(南さつま海道八景のひとつ)を経由し、今年6月に再オープンした食事処「海のキッチン」で夕日眺望の海鮮などのバーベキューを頂き、坊津町の自然や歴史、観光、食などの魅力を体験した時間でありました。

確かに交通の便は良くない場所ではありますが、自家用車、レンタカーなどの観光客、バイクや自転車のツーリングの方々など、交通量の少なさやカーブの連続する走りにくい道路だからこそのニーズは少なからずあると感じるところです。もちろんそれだけでは今後観光産業などが生き残れるわけではなく、私たちも含め未来を考えニーズにも合わせながら模索やチャレンジしていかなければいけないと感じております。

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