本日は終日、産業厚生委員会の所管事務調査で日置市周辺へ伺いました。
調査は、①吹上浜の海岸までの通路状況調査で上ノ山海岸と京田海岸、新川海岸の通路調査。
②資源リサイクルや生ごみ回収事業等の取組について日置市と丸山喜之助商店の取組。
③日置市東市来町美山のカフェやギャラリー、貸しスペースなどを備えた複合施設「cocoNotsu(ここのつ)」。
④新たな観光施設等について吹上浜フィールドホテルのグランピング施設等について調査等を実施いたしました。
今回特に太陽光パネルリサイクルに取り組む丸山喜之助商店(創業108年目で従業員95名)の取組について興味深く説明をお聞きいたしました。2012年に固定価格買取制度(FIT)が導入されて以降、加速度的に増えてきた太陽光発電に使用する太陽光パネルは、製品寿命が約25~30年とされています。
そのため、FIT開始後に始まった太陽光発電事業は2040年頃には終了し、その際、太陽光発電設備から太陽光パネルを含む廃棄物が出ることが予想されることから、今後を見越してどのよう取り組んでいるかなど勉強になりました。
現在月間400~500枚の太陽光パネルの持ち込みがあるということで今後更に多くのパネルが自社の太陽光パネルリサイクル施設(ここにしかないそうです)でそれぞれに分解されリサイクル処理へと進んでいくようであります。
また日置市生ごみ回収事業では、各家庭に白色の家庭用バケツと水切り用の三角コーナーを配布(事業参加世帯14319個配布)、ごみステーションには家庭から出される生ごみ回収用のタルを設置(現在約800ヶ所設置)され、急速に参加世帯が広がった要因は①強制的ではないこと②24時間いつでも利用できることの2点の説明がありましたが、この他にも市民は水切りと配布されたタルに入れるだけという手軽さも参加者が増える要因に感じます。
今後も市民の意識で参加世帯は増え、搬入可燃ごみ量も削減されていくものと想像できました。
回収された生ゴミは丸山喜之助商店で「よかんど」として花・野菜のための堆肥(日置市生ゴミ再生堆肥)として再利用され循環していくわけです。
1袋10kgで税込300円で販売される「よかんど」及び「よかんどシステム」はグッドデザイン賞2022も受賞され年間350トンものCO2排出削減も達成しているそうで、本市でもこのような生ゴミ回収から更にリサイクルまで行える取組が実施できないものかと強く感じております。