昨日7月13日、令和5年度南さつま海道産業振興促進協議会総会が行われ出席してまいりました。
監査報告や事業計画案、収支予算書案につづき「大学との協同による地域素材の活用」と題した講話が、鹿児島大学農学部食料生命科学科 研究教授の加治屋勝子氏をお迎えいたし行われ、講演内容は大きくわけて①地域連携ネットワークプロジェクト南薩地域の事例紹介~南さつま長命草~、②血管を強くしなやかに伸び縮みさせる健康野菜~桜島大根~の2点についてでありました。
長命草についてはカリウムなどの含有量が豊富で本市でも6次産業化しており、さまざまな加工品があるのも存じておりましたが、桜島大根の効果について大変勉強になりました。
世界的に平均寿命は高くても健康寿命が低い本国の健康寿命を延ばすためには、しなやかな血管を維持していくことが大切であり、そのために血管の伸び縮みの調整に関わる一酸化窒素の増産や減らないように。ということです。血管内皮細胞で一酸化窒素の 産生を促すのがトリゴネリンという成分で、それを圧倒的に多く含むのが桜島大根というわけです。根、皮、葉それぞれほぼ同じぐらいに含有されており、これまで捨てられていた葉っぱの有効活用にも寄与されているところも素晴らしいですよね。
講演では様々な調査研究をされ辿り着いて結論も話されており、鹿児島県内様々な地点で栽培試験のデータも取られ、各地点で大きくは変わらず、もちろん南さつまでも行われたようで、今後本市で取組むにはどのような難しい課題があるのか?と考えます。畑により収穫の違いはあること、1月や2月など冬場に出荷であること、健康増進への認知度、加工品や新メニューなどもありますが、大変おもしろいと感じるところでした。
そんな桜島大根をこの時季にスーパーなどで目にすることはないわけですが、もっと大きい野菜が市内の八百屋さんで売られており驚きました!日本で2番目の大きさ!100kgで1万円のスイカ(県外産のよう)でした。