穏やかな春の日和のなか、武士が生きた街で、薩摩に残る天吹や一節切、ゴッタンの音色を楽しむ会が、加世田麓の鮫島博邸で開催され、私も伝統楽器の音色を楽しんできました。鹿児島県のHPによると、天吹は「テンプク」又は「テンプッ」と呼ばれ,ホテイチク(コサン竹)を利用して作る三節で表4孔,裏1孔,長さ30cmほどの縦笛で、形は尺八に似ていますが,音は尺八より高く,小鳥がさえずるような可憐な音色とのことです。実際に持たせていただき、そのシンプルさ素朴さを感じました。音を出すまでが難しいとのことで、そういうことを聞き、改めて天吹の音色を聴くとまた違う響きに感じます。庭の羅漢マキの巨木を眺めながらいつもと違う休日のひとときとなりました。