所管事務調査②湧水町

昨日につづき3月29日に行った産業厚生委員会の所管事務調査の詳細、2回目は、湧水町の「アーモンド産地化の取組について」になります。湧水町役場栗野庁舎にて、池上町長、仮屋町議会議長からの歓迎のご挨拶もあり、産業振興課の方から取組などについて説明を受け、現地視察という流れでありました。

【アーモンド推進事業の概要・目的】

集落全体が高齢化し、伝統的な集落の行事・共同作業の減少等、集落固有の機能が衰退しているなか、栽培管理に手間のかからないアーモンドの普及について、湧水町全体で事業を展開し、集落機能を復活させ、農村の社会的機能、環境保全と美化、効率的な生産活動に生き生きとした活力を与える。

1.遊休農地及び耕作放棄地等を利用し、付加価値の高いアーモンド栽培を核として、地域住民による集落企業組合(協議会・会社)を設立する。これにより雇用・移住の場を確保するとともに地域の活性化に繋げる。

2・アーモンド商品については、国内で多種多様な商品が販売されているが、アーモンドは国内で本格的な栽培が行われておらず、全て輸入されたものを使用している状況である。このような中、近年、地域活性化の手段として、全国各地で「地域ブランド」の取組が盛んに行われている。特に、平成18年4月の「地域団体商標制度」の発足以降、地域ブランド化の気運がますます高まっている。そこで豊かな資源および自然「地域性」を活かして、「地域ブランド」を確立することができれば、付加価値の向上、地域産業の競争力強化、ひいては地域活性化といった効果が期待でき、6次産業化による創出農家の所得向上等に努める。

3.湧水町では、平成27年度にアーモンド2000本を町有地に植栽し、景観形成の一環およびアーモンドに係るイベント、日本初の国産アーモンドを活用した特産品(アーモンドプードル等を活用した新たな商品開発、ラーメン、プリン等)に取組んでいる。このようなことからアーモンド事業の推進を図ることで、新たな地域おこしを行うとともに、アーモンドに係るイベントの開催を計画する。

◆事業内容

・耕作放棄地減少の促進 ・特産品の開発 ・イベントの開催 ・雇用の創出

◆事業効果

・農家が地域で安定的な収入の確保。遊休農地の解消。農業所得の向上。

・新商品を開発。(アーモンド焼酎・アーモンドジュース・アーモンド豆腐・アーモンド菓子・ケーキ等)

・イベント開催により、交流人口が増加。また、アーモンドが町のシンボルとなり、新たな地域おこしの進展に繋がる。

・「6次産業化」による雇用の創出などが事業の効果として見込まれる。

さらに、民間企業との連携、「仮称 株式会社湧水町」の設立なども視野に入れ取組まれているとのこと。

これまでの栽培での様々なご苦労などの説明も受けながら、散り始めている桜と似ているアーモンドの花を観ていると、道中、他の委員からあった「オリーブとアーモンド両方とも取り組んでいければ」との言葉を思い出し、今後本市での植栽が行われ「オリーブ共和国」から、「オリーブ・アーモンド共和国」に進化すれば、さらに地域活性化にもつながるものと新たな期待を感じました。

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