上人墓の草払い作業

朝6時半ごろから作業開始とのことでしたので、夜明け前から自転車で坊津町坊に向かいました。この時間に自転車で坊津へ向かうことがなかったので、なかなか新鮮でありました。作業は閉校している坊泊小学校(かつての有力寺院「一乗院」の跡地)裏手にある上人墓地の草払い作業。「南からの潮流」の田代さんや田端さんなど7、8名で早朝から開始しましたがなかなか手強く、皆さんで汗だくになり11時前まで作業をいたしました。小学校の裏にありますので、以前は子どもたちが清掃をしていたように聞きますが、閉校になりあまり人が行かなくなると徐々に管理も大変になってきます。今回の草払い作業も若い人は1人しかおらず、今後こういう史跡の草払いなどの管理に若い協力者が必要となってくると改めて感じました。

しかし、作業後の心地良い疲労感は悪くないものですね。坊津の海岸線でペダルを漕ぎながら加世田へ向かい、途中には久しぶりに下木屋の滝で泳いで帰りました。

※上人墓地は、一乗院中興の祖,成円上人が延文2(1357)年島津氏の協力を得て再興してから、明治2(1869)年までの512年間にわたる住職等の墓地です。中興以降,歴代の住職と多くの僧侶の中で現存するのは、19基の墓と数基の名碑の残欠だけ。土地の人々は,この墓を四角墓と呼んでいるようにその埋葬形式は、日本で珍しいものといわれ、高さ60cm、方形1.2m、厚さ12cmの石板で囲み、その上に石板でふたをした石棺でそれぞれに上人の名が刻まれています。墓石の多くは凝灰岩で、その中には指宿市山川付近で採れる黄味を帯びた凝灰岩「山川石」製のものもみられます。

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