こんばんは、かとうあきらです。
南さつま市でも小規模校入学特別認可制度があります。
各市町村立の義務教育諸学校では、その学校ごとに通学区域が決まっていますが、過疎化が進んでいる地域の学校など市町村教育委員会が認めた場合に限り、就学すべき学校以外に就学することを認めています。この制度を小規模校入学特別認可制度(特認校制度)といいます。山村留学と異なり、自宅から通学する場合が一般的です。
趣旨と目的として、豊かな自然環境に囲まれた小規模校の特性を生かし、心身の健康増進を図り、体力つくりを目指すとともに学ぶ楽しさと豊かな人間性を培いたいと希望する保護者とその児童に一定の条件を付して、同一市内で通学区域を越えて特別に入学・転入学を認め、地域及び小規模校の活性化を図ろうとするものとあります。
一般的に児童・生徒の通学する学校の指定は、市教育委員会が定めた通学区域により、その地域の学校を指定しますが、この特認校制度は、保護者が趣旨と目的に従い、真に小規模校の有する特色ある教育環境の中で教育を受けさせたいという場合に限定するもので、保護者が入学(転学)を希望する場合は、入学(転入学)の条件を十分理解したうえで、市教育委員会の指定する学校に限り認められているようです。
南さつま市の指定する学校(特認校)は、長屋小学校、小湊小学校、川畑小学校、坊津学園(前期課程のみ)、大浦小学校、笠沙小学校で、指定する学校へ入学(転入学)できる学校は、加世田小学校です。
つまり、加世田小学校から市内の小規模校へ転入学できるということです。
入学(転入学)の期間は、1年間以上の通年通学に限ります。但し、年度途中の転入学の場合は学年度末まで通学できるものとします。
通学方法は、自宅からの自力通学(保護者の送迎、バス通学等を含む)ができる児童とします。ただし、保護者の責任により祖父母等宅に寄留しての通学も認められます。※通学に係る費用については「小規模校入学特別認可制度通学補助金交付」による助成があります。
現在南さつま市でも、小規模校入学特別認可制度を定め、特認校に通学する児童生徒の保護者に対し、路線バス等の定期券の購入費用を補助するとしていますが、バスの定期代に限られているようで、今後それに相当するガソリン代補助、公営車の活用など状況に適した補助が求められます。始業時間に間に合わない、下校時に帰るバスがない等のケースも考えられますから柔軟に対応していかなければいけません。
小規模校へ行くことが全て良いわけではありません。ある程度人数が多い学校のほうが良い面も多々あります。しかし児童のためを思えばその子に合った環境で学ばせてあげたいし、少人数の学校存続のためにも児童保護者が選択できる状態にしていくのがよいと考えます。優しい風が吹く南さつまの未来のために力を尽くしていきたいです。